茂木健一郎が

2009年2月25日 日常
等伯とか、若冲とかを愛しているとは。
ぼくとよく似てるよね。

ただ、彼はたぶん、ぼくほど好き嫌いが激しくないから。
彼は、たぶん、美しいものが好きなんだよ。
あまり、こだわりがない人みたいだから。
そういう意味では、ポチに似ているかも。
美しいものは美しいものとして、素直に受け入れるところとか。
きっと彼は、彼のクオリアに訴えるものがあれば、何でも受け入れるんだろうね。


ところで、ずっと以前、ポチとブログを交換し始めた頃に、「クオリア」について触れたことがあると思う。
ぼくにとって、クオリアという哲学概念は結構刺激的だったんだけど、それを「科学者」といわれる人たちも使い出して、ひょっとして「クオリア」という哲学概念が何らかの形で科学的に解明される時代が来るのか、と期待していた。
(今では、不可能だと思っているけど。)
で、そうこうしているうちに、日本での「クオリア」第一人者(と言われていた)の茂木氏が、青森・恐山のイタコに小林秀雄の口寄せを依頼して体験してきたと言う話を聞き、また、その茂木氏が江原(某)と共著を出したりしているのを見ると、少し悲しくなった。
ただ、反面、物理学者の茂木氏が、そういうオカルト的なことさえも取り込んで、理論構築しているのかと、懐の深さを感じたりもした。
そんな中、ある精神科医・斎藤氏と「クオリア」について、ブログ上で毎月、往復書簡をやり取りすることになったと知り、本当に期待していた。
斎藤氏の書簡は、思った以上に真摯で詳細な学術書簡でした。
ところが、その書簡を送られたにもかかわらず、茂木氏は2ヶ月経てど、3ヶ月経てど、返事を出さない。
しかも、江原(某)とは、一緒に仕事をしている!
ポチのブログを読んで、久しぶりに思い出してそのサイトを覗いたけど、相変わらず放置している。
http://sofusha.moe-nifty.com/series_02/

斎藤氏の文章はとても硬い(論理・論理・論理のオンパレードだ)けど、茂木氏の文章は詩的なので、両方を読めば「クオリア」研究の現時点での成果が垣間見れるのではと期待しているんだけど。

テレビで、しょうもないことを言ってる時間があれば、返信を書いて欲しい。
ちょっとテレビに代表されるマスメディアに出すぎなんじゃないかな。
ぼくが彼の親友なら、「もういい加減、テレビに出るのは止めたほうがいいよ。」と助言すると思うけど。


ニュートンも神学を基礎においた。
シュレディンガーも晩年、東洋哲学と宗教に傾倒した。
(そのおかげで、分野を超えて、分子生物学の基礎まで作った。)
だから、ぼくも斎藤氏と同様、他の人ほど茂木氏のオカルト傾倒に批判はしないけど、ちゃんと仕事をして欲しいな、と思う。


最近は、もう読んでいないけど、彼のブログの言葉はとても詩的だ。
文章に完成が光る科学者は好きなので、最近の仕事振りには余計に不満がある。




と、書いたものの、またポチに「わたしが書いたことを否定する」と言われそうな危機感を感じている。
まずいな。

まあ、ぼくの辛口は知っての通りなので、許してね。
ただ、数回しか見てないけど、テレビで対談者と(それも全く分野違いの人と)、和気藹々と対談しているのを見ていると、
「何をしてるんだ?」ってマジで思う。
10年後に読んでも50年後に読んでも色あせることがない論文とか書籍とか、
そういうものを残すことこそが学者の仕事だろう。
そうでないと、ただの税金泥棒だ!

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