【瞬間視聴率51・2%…ボクシング内藤×亀田戦】
TBS系で29日夜に放送された「ボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ・内藤大助×亀田興毅」の平均視聴率(関東地区)は43・1%だったことが30日、ビデオリサーチ社の調べで分かった。
瞬間最高視聴率は、第6ラウンド終了時の午後8時55分などに記録した51・2%だった。ボクシング中継では、現在の調査方式に変わった1977年以降、78年のWBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ「具志堅用高対ハイメ・リオス」の43・2%に次ぐ歴代2位。また、今年放送された全番組を通して、最高の平均視聴率だった。
(2009年11月30日10時56分 読売新聞)
という記事を読んで、マジで驚いた。最終行の「今年放送された全番組を通して、最高の平均視聴率だった。」という文章だ。
今の日本人にとって、最高に興味があるのがボクシング???
ただ、ぼくが世間とずれているのは認めるとして、そんなにいい試合だったのか?
試合経過を見てみた。
【試合経過】
1回 亀田興は距離を取ってカウンターを狙い、内藤が仕掛ける滑り出し。終盤、亀田の右フックがヒット。
2回 亀田が左ストレートと右フックを好打。内藤は相手ガードを崩せず、早くも鼻から出血。
3回 内藤が左フック、右フックをカウンター気味にヒットして反撃。亀田は目立った有効打なし。
4回 内藤がコーナーやロープ際に押し込み、連打を狙う。亀田は左カウンターで応戦。
5回 内藤、鋭いステップから得意の右を数回ヒット。カウンターの右フックに、亀田が顔色を変える。亀田の頭突きにレフェリーが注意。
6回 亀田のペースが落ちる。内藤が打ち合いで優位に立つも、鼻血も激しさを増す。
7回 内藤の右ロングフックで、一瞬、亀田が動きを止める。終盤の打ち合いは、亀田もカウンターで反撃。
8回 内藤が右ボディーフックなどで仕掛ける。亀田はカウンターから連打で応戦。ここまでのジャッジは3者とも亀田を支持。
9回 採点経過に勢いづいたかのように、亀田が攻勢。内藤、やや空回り。
10回 亀田がリズムに乗り、左ストレートをカウンターで連打した。
11回 腫れあがった顔で、内藤必死の反撃を仕掛ける。
12回 KO狙いの内藤がラウンド前半、右をヒット。亀田はガードを固めて、左で後半盛り返す。
判定は3―0で亀田。新王者は床に突っ伏し、涙で歓喜を爆発させた。
…正直、いい試合かどうかわからない。
ただ、下の記事を読んで驚いた。
【試合前の予想記事】
WBCフライ級タイトル戦 若さに勝る亀田が優位
(2009年11月28日11時57分 朝日新聞)
内藤は1974年、亀田は86年のともに寅(とら)年生まれ。ひと回り離れた両者の力は競っているが、若さに勝る亀田がわずかに優位に映る。
トリッキーなフェイントで惑わし、中間距離からじりじり圧力をかける。内藤のスタイルは大きく変わらないだろう。パンチ力では亀田より上だ。35歳になった王者は「年齢を考え、スタミナ強化を重視した」。計3度の走り込み合宿を敢行し、スピードと強打を支える土台を作り直した。
一方の亀田は「3回KOする」と公言するが、KO狙いの打ち合いになれば王者が優位になる。06年12月の初防衛戦で見せた距離を取るスタイルの方が、得意のカウンターを生かせるはずだ。
両者ともに不安も抱える。王者は5月の防衛戦で中国人下位ランカーにダウンを奪われた。防衛を重ねるうち、フェイントが見切られる場面が目立つようにもなり、「勤続疲労」が気がかりだ。挑戦者は実戦不足。07年1月の王座返上以降は実力の測りづらい外国人と戦った。内藤のパンチや戦術にどこまで対応できるか。打たれ弱さも弱点だ。
試合は足を使う亀田を、内藤が追う展開か。王者は昨年7月、アウトボクサーに大苦戦した。亀田がKOの色気を出さず、うまく距離をとるボクシングを貫けば、小差の判定で逃げ切れると見る。(広部憲太郎)
なんという見事な予想なんだろう。
ちゃんと見る人が見れば、予想できるんだ、試合前に。
すごいのは、そこら辺のおっさんがしゃべっているのとは違い、この予想は、活字で全国に流していると言うこと。
結局、今回のボクシングの試合がすごかったのかどうかはよくわからなかったけど、その道の人が立てた予想にはけっこう鋭いものがあるんだな、ということはよくわかった。
TBS系で29日夜に放送された「ボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ・内藤大助×亀田興毅」の平均視聴率(関東地区)は43・1%だったことが30日、ビデオリサーチ社の調べで分かった。
瞬間最高視聴率は、第6ラウンド終了時の午後8時55分などに記録した51・2%だった。ボクシング中継では、現在の調査方式に変わった1977年以降、78年のWBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ「具志堅用高対ハイメ・リオス」の43・2%に次ぐ歴代2位。また、今年放送された全番組を通して、最高の平均視聴率だった。
(2009年11月30日10時56分 読売新聞)
という記事を読んで、マジで驚いた。最終行の「今年放送された全番組を通して、最高の平均視聴率だった。」という文章だ。
今の日本人にとって、最高に興味があるのがボクシング???
ただ、ぼくが世間とずれているのは認めるとして、そんなにいい試合だったのか?
試合経過を見てみた。
【試合経過】
1回 亀田興は距離を取ってカウンターを狙い、内藤が仕掛ける滑り出し。終盤、亀田の右フックがヒット。
2回 亀田が左ストレートと右フックを好打。内藤は相手ガードを崩せず、早くも鼻から出血。
3回 内藤が左フック、右フックをカウンター気味にヒットして反撃。亀田は目立った有効打なし。
4回 内藤がコーナーやロープ際に押し込み、連打を狙う。亀田は左カウンターで応戦。
5回 内藤、鋭いステップから得意の右を数回ヒット。カウンターの右フックに、亀田が顔色を変える。亀田の頭突きにレフェリーが注意。
6回 亀田のペースが落ちる。内藤が打ち合いで優位に立つも、鼻血も激しさを増す。
7回 内藤の右ロングフックで、一瞬、亀田が動きを止める。終盤の打ち合いは、亀田もカウンターで反撃。
8回 内藤が右ボディーフックなどで仕掛ける。亀田はカウンターから連打で応戦。ここまでのジャッジは3者とも亀田を支持。
9回 採点経過に勢いづいたかのように、亀田が攻勢。内藤、やや空回り。
10回 亀田がリズムに乗り、左ストレートをカウンターで連打した。
11回 腫れあがった顔で、内藤必死の反撃を仕掛ける。
12回 KO狙いの内藤がラウンド前半、右をヒット。亀田はガードを固めて、左で後半盛り返す。
判定は3―0で亀田。新王者は床に突っ伏し、涙で歓喜を爆発させた。
…正直、いい試合かどうかわからない。
ただ、下の記事を読んで驚いた。
【試合前の予想記事】
WBCフライ級タイトル戦 若さに勝る亀田が優位
(2009年11月28日11時57分 朝日新聞)
内藤は1974年、亀田は86年のともに寅(とら)年生まれ。ひと回り離れた両者の力は競っているが、若さに勝る亀田がわずかに優位に映る。
トリッキーなフェイントで惑わし、中間距離からじりじり圧力をかける。内藤のスタイルは大きく変わらないだろう。パンチ力では亀田より上だ。35歳になった王者は「年齢を考え、スタミナ強化を重視した」。計3度の走り込み合宿を敢行し、スピードと強打を支える土台を作り直した。
一方の亀田は「3回KOする」と公言するが、KO狙いの打ち合いになれば王者が優位になる。06年12月の初防衛戦で見せた距離を取るスタイルの方が、得意のカウンターを生かせるはずだ。
両者ともに不安も抱える。王者は5月の防衛戦で中国人下位ランカーにダウンを奪われた。防衛を重ねるうち、フェイントが見切られる場面が目立つようにもなり、「勤続疲労」が気がかりだ。挑戦者は実戦不足。07年1月の王座返上以降は実力の測りづらい外国人と戦った。内藤のパンチや戦術にどこまで対応できるか。打たれ弱さも弱点だ。
試合は足を使う亀田を、内藤が追う展開か。王者は昨年7月、アウトボクサーに大苦戦した。亀田がKOの色気を出さず、うまく距離をとるボクシングを貫けば、小差の判定で逃げ切れると見る。(広部憲太郎)
なんという見事な予想なんだろう。
ちゃんと見る人が見れば、予想できるんだ、試合前に。
すごいのは、そこら辺のおっさんがしゃべっているのとは違い、この予想は、活字で全国に流していると言うこと。
結局、今回のボクシングの試合がすごかったのかどうかはよくわからなかったけど、その道の人が立てた予想にはけっこう鋭いものがあるんだな、ということはよくわかった。
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